プロジェクトマネージャー(PM)へのキャリアアップを考えているものの、「自分はPMに向いているのだろうか?」「技術力に自信がないけど大丈夫?」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
プロジェクトマネージャーというと、技術力・コミュニケーション能力・リーダーシップのすべてを兼ね備えた人をイメージするかもしれません。しかし、実際の現場では何でも自分でできる人が優秀なPMとは限りません。
むしろ、自分一人で抱え込まず、周囲をうまく頼りながらプロジェクトを前に進められる人のほうがPMに向いています。
今回はSE歴10年(うちSES約5年)の筆者が、プロジェクトマネージャーに向いてる人の特徴と、向いてない人との違いを解説します。
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プロジェクトマネージャーに向いてる人の特徴10選
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それでは、プロジェクトマネージャーに向いてる人の特徴を一つずつ見ていきましょう。
1. コミュニケーションを取るのが苦にならない
PMの仕事では、顧客、エンジニア、営業、上司、協力会社など、とにかく多くの人とやり取りします。そのため「人と話すのが得意」というより、必要なコミュニケーションを面倒くさがらずに取れる人がPMに向いています。
話し上手である必要はありません。必要なことを確認し、相手の話を聞き、お互いの認識を合わせられることのほうが重要です。
2. 全体を見ながら仕事を進められる
エンジニア時代は、自分に割り当てられたタスクを完了させることが仕事の中心です。一方、PMになるとプロジェクト全体を見る必要があります。
「Aさんの作業が遅れるとテスト開始に影響する」「この仕様変更を受け入れると納期に間に合わない」など、一つの出来事がプロジェクト全体にどう影響するのかを考えなければなりません。目の前の作業だけでなく、少し先を見ながら動ける人はPM向きです。
3. スケジュール管理が得意
プロジェクトでは、予定通りに進まないことが普通にあります。仕様変更が入ったり、想定以上に開発に時間がかかったり、メンバーが急に休んだりすることもあるでしょう。
PMには、最初にスケジュールを作るだけでなく、状況に応じて計画を組み直す力も必要です。普段から締切を意識して仕事をしたり、「このペースだと間に合わない」と早めに気づけたりする人はPMに向いています。
4. 人に仕事を任せられる
意外と重要なのが、人に仕事を任せられることです。優秀なエンジニアほど「自分でやったほうが早い」と考えてしまうことがあります。
しかし、PMがすべての作業に手を出していたら、肝心のプロジェクト管理ができません。メンバーの得意分野を把握し、適切な人に仕事を任せられる人のほうがPMとしては優秀です。
5. トラブルが起きても冷静に対応できる
納期遅延、障害、仕様漏れ、顧客からのクレームなど、プロジェクトにトラブルはつきものです。そんなときに必要なのは、焦ったり誰かを責めたりすることではありません。
「何が起きているのか」「どこまで影響するのか」「誰に相談すれば解決できるのか」を整理して対応することが大切です。トラブルが起きたときほど冷静に状況を整理できる人は、PMに向いています。
6. 決断を先延ばしにしない
PMになると、自分で判断しなければならない場面が増えます。もちろん何でも独断で決めればいいわけではありませんが、判断を先延ばしにすると、その間メンバーの作業が止まってしまうこともあります。
すべての情報が揃うまで待つのではなく、必要な情報を集めたうえで「今回はこうしましょう」と決めることもPMの仕事です。ある程度の責任を持って決断できる人はPMに向いています。
7. 相手に合わせて伝え方を変えられる
同じ内容でも、相手によって伝え方は変える必要があります。エンジニア同士なら技術用語で通じても、顧客や経営層に同じ説明をしても伝わらないことがあります。
逆に、エンジニアには具体的な仕様まで伝えなければ作業できません。相手が何を知りたいのかを考え、必要な情報を分かりやすく伝えられる能力はPMにとって大きな武器になります。
8. 分からないことを素直に聞ける
PMだからといって、すべての技術に詳しい必要はありません。むしろ危ないのは、分かっていないのに分かったふりをして、そのまま判断してしまうことです。
インフラについて分からなければインフラ担当に聞けばいいですし、業務仕様なら顧客や有識者に確認すればいいのです。自分の知識だけで無理に解決しようとせず、詳しい人を頼れることもPMに必要な能力です。
9. 完璧を求めすぎない
プロジェクトでは、限られた予算・納期・人員の中で成果を出さなければなりません。すべてを100点にしようとすると、時間もコストも足りなくなってしまいます。
もちろん品質を軽視していいわけではありませんが、「ここは80点で進める」「ここだけは絶対に妥協しない」と優先順位をつけることも必要です。完璧を求めるより、現実的な落としどころを考えられる人のほうがPMには向いています。
10. 自分で作るよりチームで成果を出すことが好き
これはPMへのキャリアアップを考えるうえで、かなり重要なポイントです。PMになるとプログラミングをする時間は減り、進捗管理、会議、顧客との調整、資料作成、メンバーのフォローなどが増えていきます。
そのため、自分でコードを書いて成果物を作ることより、「みんなでプロジェクトを完成させることが楽しい」と思える人はPMに向いています。逆に、ずっと技術を追いかけて自分で手を動かしたい人は、スペシャリストとしてキャリアを伸ばすほうが合っているかもしれません。
プロジェクトマネージャーに向いてない人の特徴
反対に、何でも自分でやらないと気が済まない人、人との調整や報告を極端に面倒に感じる人、判断することをできるだけ避けたい人などは、PMになってから苦労する可能性があります。
また、マネジメントよりも「とにかく技術を極めたい」という人も、PMになることが正解とは限りません。特に覚えておきたいのが、優秀なエンジニア=優秀なPMではないということです。
技術力が高くても、人に仕事を任せるのが苦手だったり、マネジメントそのものに興味がなかったりすれば、PMの仕事を苦痛に感じることがあります。無理にPMを目指す必要はなく、技術を極めてスペシャリストになるのも立派なキャリアです。
技術力が高くなくてもプロジェクトマネージャーにはなれる
「自分は技術力がそれほど高くないからPMには向いていない」と考える人もいます。しかし、PMがプロジェクト内で一番技術に詳しい必要はありません。
もちろん、エンジニアと会話するための基本的な技術知識は必要です。ただ、分からないことがあれば、その分野に詳しいメンバーへ確認すればいいのです。
PMに求められるのは、すべての答えを自分で持っていることではなく、必要な情報を集めて判断し、プロジェクトを前に進めることです。技術力だけを理由に「自分にはPMは無理」と決めつける必要はありません。
PMに向いてるか分からないなら小さな案件から経験してみよう
ここまで読んでも、「結局、自分がPMに向いているのか分からない」という人もいると思います。実際のところ、PMの向き不向きはやってみないと分からない部分もあります。
いきなり大規模プロジェクトを任される必要はありません。まずはPLやサブリーダーを経験したり、小規模な案件の進捗管理を担当したりして、少しずつマネジメント側の仕事を経験してみるのがおすすめです。
やってみて楽しいと感じればPMを目指せばいいですし、「やっぱり開発しているほうが楽しい」と感じたなら技術職に戻るのもありです。マネジメントを経験したこと自体は、その後エンジニアとして働くうえでも無駄にはなりません。
まとめ|PMに向いてるのは「何でもできる人」ではない
プロジェクトマネージャーというと、何でも知っていて、どんな問題でも一人で解決できる人をイメージしがちです。しかし、実際にはそんなPMはほとんどいません。
分からないことは詳しい人に聞く。自分より得意な人に仕事を任せる。問題が起きたら周囲を巻き込んで解決する。こうした動きができる人のほうが、プロジェクトを安定して進められます。
「自分ですべて解決できる人」ではなく、「周囲をうまく頼りながらプロジェクトを前に進められる人」。そんな人が、プロジェクトマネージャーに向いている人だと思います。
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